<IFA>サイクロンの更なる進化 ダイソンの独自性


IFAはイベントです。スーツを着たビジネスマンだけでなく、カジュアル・ウェアの老若男女が行き交います。そんなところですから、新製品のあるなしに関わらず、雰囲気良く全体を盛り上げようとします。先日、日本でDC62の発表会を行ったダイソンのブース(Hall4.1 Booth204,205)をレポートします。

■世界的主力モデルのDC52がズラリ

ダイソン DC52

ダイソン DC52

日本では、DC48とコードレス・スティック型のDC62が販売されていますが、世界で販売される基本はDC52です。ブースにもたくさん置いてありました。

一言でいうと「大迫力サイクロン」です。「軽薄短小」技術は日本のお家芸という言い方もありますが、日本人はコンパクトなものが好きですし、実際の暮らしにもあっています。

ダイソン DC52

ダイソン DC52

DC52は本体が大きいだけでなく、使わない時も大きく、場所をとります。日本では有り得ない収納です。押し入れギリギリの高さを好む日本に対し、棚下に入れておくため長さはあっても高さはダメという違いかも知れません。DC52は日本の事情に合わないことが分かります。

■サイクロンを作るノズルに注目

ダイソン社 アレックス・ノックス氏

ダイソン社 アレックス・ノックス氏

サイクロンは、今まで風の動きとモーターの強さにより語られてきました。しかし、今回はそれを作り出すノズルについて説明を受けました。話したのはアレックス・ノックス氏です。

DC52 カットモデル

DC52 カットモデル

指先ほどのサイクロンの先端部

指先ほどのサイクロンの先端部

カットモデルで赤の所がノズルです。実はこのパーツはゴムで出来ています。ノズルが変形することにより、風を上手くコントロールすることができるため、強力なサイクロンを生み出せるそうです。私は彼の話す内容よりその口調から、彼が自分が仲間と作ったDC52のサイクロンに深い愛着が見え隠れするのが印象的でした。自分の子供の話をしている感じといえばお分かり頂けましょうか? DC52は技術者に愛されて生まれてきた訳です。

■唯一無二の技術だから存在する理由がある

ダイソンのブースは、商品を知ってもらう場ではなく、自分たちは「オリジナル」なのだという主張の場です。今や、掃除機の50%以上がサイクロン方式でしょう。その中でダイソンがダイソンであるためには、「唯一無二」のサイクロンとなるわけです。

強烈な自負に満ちた、ちょっと饒舌な、そしてお祭り的な雰囲気が漂う。それがダイソンのブースでした。(多賀一晃)

関連リンク→Dyson
Dyson(日本語公式サイト)

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2013年09月07日(土曜日)